パソコン側のUSBポートがUSB1.1規格である場合、外付けHDDがUSB2.0規格に対応していても、実際の接続はUSB1.1規格にて行うことになります。パソコンにUSB2.0規格のポートが付き始めたのは2002年頃以降ですので、これ以前に製造されたパソコンをお使いの場合、USB接続の外付けHDDにバックアップを取るには、USB1.1規格にて接続する必要があります。
USB1.1規格はUSB2.0規格に比べると速度が大変遅いのですが、USBのお手軽さという点では変わりありませんので、USB1.1規格のポートが付いたパソコンをお持ちの方には、是非お試し頂きたいと思います。
やはりまずは、USB1.1のドライバを組み込んだGhost起動ディスクを作るところから始めます。
・基本的に、項目3.の手順に従ってGhost起動ディスクを作成しますが、項目3.と異なる部分は次の通りです。
・「追加のサービス」の画面(図3-3参照)までは、項目3.と同様に進めます
・「外部記憶オプション」の中の「USB1.1サポート」をチェック(図11-1参照)
・[次へ]をクリック(図10-1参照)
・次の画面からは、項目3.と同様に進めます
USB1.1付きのGhost起動ディスクが出来たら、実際にGhostを起動してみます
・パソコンの電源が切れた状態で、USBポートに外付けHDDを接続します
・外付けHDDに電源スイッチがある場合は、この電源を入れます
・先ほど作ったGhost起動ディスクを使って、Ghostを起動します(項目4.参照)がこの際、メニューが表示される前の画面(黒地に白文字)の表示内容が重要です(図11-2,-3参照)
・図11-2が、外付けHDDが正常に認識された場合ですが、5行目の「ID0 = TOSHIBA MK1016GAP」が認識されたHDDの機種名で、6行目に「Installed Successfully」と、正常にHDDが認識された事を示しています(図10-2参照)
USB1.1の場合USB2.0と異なり、複数のコントローラが存在し、Ghost起動ディスクでは全てのコントローラのドライバを組み込む様で、ドライバの組み込みに計8つの処理を行っています。
ただ、実際に外付けHDDが接続されているパソコン側のUSBポートのコントローラは1つな為、必要なドライバ以外の処理の部分では外付けHDDの認識は行われずに、「Adapter not present」という表示となります。
ですので、8つの処理中1つでも「Installed Successfully」の結果が得られれば、外付けHDDは正常に認識されているはずです。
・外付けHDDが正常に認識されさえすれば、パーティション単位、ディスク単位でのバックアップ・リカバリが可能です(操作手順はそれぞれ項目5.、6.、7.、8.を参照。外付けHDDが、あたかも内臓HDDが追加されたかの如く表示されます。) |