Step.4:応答ファイルに各種オプションを引き当てる |
応答ファイルが保存出来る環境が整ったら、これに各種オプションを引き当てます。
大まかな流れとしては、(左下枠の)カタログファイルの「Components」の下に各種オプション項目がぶら下がっているので、これを(中央枠の)応答ファイルの「Components」へ引き当て、内容を指定する、という作業を繰り返します。
作業例として、今回のメインである「プロファイルコピー」の項目を設定してみます。
- カタログファイルから「x86_Microsoft-Windows-Shell-Setup_******_neutral」を右クリック(******は数字・64bit版の場合は先頭がx86ではなくamd64になります)(図17参照)
- [パス 4 specialize に設定を追加 (4)]をクリック(図17参照)
- 応答ファイル欄に項目が追加されるので、これをクリック(図18参照)
- プロパティ(右枠)に指定出来るオプションが表示されるので、この中にある「CopyProfile」の値を「true」とします(図18参照)。
これでsysprep実行時にプロファイルのコピーは行われるのですが、実はこのオプションを適用させるには、sysprep実行時に「一般化」という作業をさせなければなりません。で、この「一般化」が曲者で、一般化してしまうと、機種毎やPC毎で個別に設定した内容が消えてしまい、まさに一般化されてしまいます。
せっかくプロファイルがコピーされても、他の項目が消えてしまうのはいやなので、極力それらを維持するオプションを、併せて応答ファイルへ入れておきます。
指定項目についてはこちらの表を参照下さい。
全て指定たら、名前をつけてファイルを保存します。英字の名前がよいでしょう。
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Step.5:sysprepを実行する |
応答ファイルが出来たら、実際にプロファイルコピーするPCにこれを保存します。 今回はDドライブ直下に「outou.xml」というファイル名で保存したものとして説明致します。
そしていよいよ、プロファイルをコピーしたいPCで、sysprepを実行します。
- [スタート]ボタンをクリック(図19参照)
- [すべてのプログラム]をクリック(図19参照)
- [アクセサリ]をクリック(図19参照)
- [コマンド プロンプト]を右クリック(図19参照)
- [管理者として実行]をクリック(図19参照)
- コマンドプロンプトが起動するので、
「c:\windows\system32\sysprep\sysprep /generalize /oobe /shutdown /unattend:d:\outou.xml」と入力(図20参照)
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オプション |
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解説 |
/generalize |
「一般化」します(プロファイルコピーの為に必ず必要)。 |
/oobe |
OOBEモードへ移行します(監査モードから抜けて、Windowsへようこそ画面(通常使用開始の初期画面)へ移行します)。 |
/shutdown |
sysprep完了後にシャットダウンします。 |
/unattend: d:\outou.xml |
応答ファイルとして「d:\outou.xml」を引き当てます。 |
sysprepが完了するのを待ちます(図21参照)。自動的にシャットダウンされますので、放っておいてよいでしょう。
ちなみに、「Windows Media Player Network Sharing Service」というサービスが動いているとsysprepがエラーで止まる場合があるので、エラーが発生した場合(図22参照)は、サービスの開始状態を確認してみましょう(図23参照)。動いていたら止めます。
sysprep完了後にPCを起動すれば結果が確認出来ます(Administratorのプロファイルもデフォルトユーザから再適用されていますので、起動した状態が結果そのものです)。
応答ファイルで出来るのはここまでです。 |
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