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Windows7におけるsysprepによるプロファイルコピー(デフォルトユーザプロファイルのカスタマイズ)

初めに
 1台のパソコンを家族などで共用している場合でも、ユーザを個別に分けて使用すれば、壁紙などユーザ毎に設定出来る項目が幾つかあります(この設定の塊を「プロファイル」と呼びます)。その反面、全てのユーザで同じでいい設定でも、ユーザを追加する度に繰り返し行わなければならなくなるケースも出てきます。
 WindowsXPでは、あるユーザで作ったプロファイルを「デフォルトユーザ」へコピーしておく事で、その後新しく追加したユーザに対して同じ設定を適用する事が出来ましたが、Windows7ではその機能が使えなくなってしまいました。
 但し残された手段として「sysprep」というツールを実行する際に、デフォルトユーザへのプロファイルコピーが出来るというので、この手順について紹介致します。
 「sysprep」とは、企業などで、設定をカスタマイズしたPCを大量導入したい時に使うツールです。
 
 
ご注意
  • このページの内容は、筆者が使用した事例の紹介に過ぎません。決して、作動を補償するものでも、メーカがサポートするものでもございません。
  • このページの内容をご利用された事によって損害が生じた場合でも、筆者は一切の責任を負いかねます。悪しからずご了承願います。ただ、皆様のお役に立てれば幸いです。
 
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Step.6:IE8の初期設定
 コピー元のプロファイル(Administratorアカウント)上で、IEの設定を施しておいた上でsysprepを行っても、IEの初期設定画面だけはスキップされずに残ってしまいます(各ユーザー毎で表示されてしまいます)。これについては応答ファイルでは回避出来ないようですので、グループポリシーという機能を使います。 ちなみにHomeエディションでは、残念ながらグループポリシーは搭載されておりません。
  • 「c:\windows\system32\」フォルダ内にある「gpedit.msc」をダブルクリック(図24参照)
  • 左枠の「管理者用テンプレート」(上側)の左の三角(又は[+])をクリック(図25参照)
  • 「Windowsコンポーネント」の左の三角(又は[+])をクリック(図25参照)
  • 「Internet Explorer」をクリック(図25参照)
  • 右枠へ移り、「最初の実行時のカスタマイズの設定を実行できないようにする」をダブルクリック(図25参照)
  • 「有効」にチェック(図26参照)
  • 「いずれかを選択してください」欄は「ホームページに直接移動する」を選択(図26参照)
  • [OK]をクリック(図26参照)
 以上でOKです。
 
[図24]
[図25]
[図26]
[図27]
 
[図28]
[図29]
[図30]
[図31]
[図32]
 








































 
Step.7:Quick Lanchの維持
 Windows7ではデフォルトで表示されていないクイック起動バー(Quick Lanch)ですが、機能(フォルダ)自体は存在します。新規ツールバーで「c:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」フォルダを指定すれば追加出来るのですが、sysprepを実行するとこれが(デフォルトユーザー上でも)消えてしまいます。これは仕様で、正式に回避する方法はないようなのですが、何回かsysprepを実行しているうちに、偶然にもこれを維持する手順を見つけましたので紹介致します。 もちろん非公式・非サポート情報です。
 実際にsysprepを実行する際に、
  • 「Quick Lanch」を表示した状態から(図27参照)
  • sysprep実行(一般化・応答ファイル引き当て)(図28参照)。
  • するとほどなく「Quick Lanch」は消滅(図29参照)。
  • この際、Quick Lanchの内容(自分で追加したショートカット)も初期化されてしまうようです。
  • Quick Lanchが消滅したらすぐ、sysprepが完了する前に、新規ツールバーを追加(図30参照)。
  • 「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch」 フォルダを新規ツールバーとして追加します。この際の「%userprofile%」はログオンしているユーザー名に置き換えるという意味でななく、「%userprofile%」をそのまま使います。こうしておかないと、別のユーザーでログオンした際に自身のQuick Lanchが引き当たりません(重要)。
  • Quick Lanchを追加したら、sysprepが完了する前に表示を整えます(図31参照)。
  • 追加したいショートカットがあれば、この時に追加します。
 後は、sysprepが完了して電源が落ちるのを待ちます。
 その後、電源を入れてみると、
  • 「Quick Lanch」が維持されています(図32参照)。
 
終わりに
 Windows7ではプログラムをタスクバーに「ピン留め」する機能が付いており、デフォルトでは「Internet Explorer」と「Windows Media Player」が留まっています。
 これが不要なので削除した状態をデフォルトユーザーに反映させたかったのですが、これだけはどうしても回避出来ませんでした(図32参照)。

  それでもそれを除けば、満足いく状態にはなったので、「良し」としようと思います。お疲れ様でした。

 





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