事前準備 |
今回は、コマンドプロンプト自体は使った事があるものとして説明致します。
用意したものは、以下の通りです。
- WindowsAIKをインストールしたWindows7のPC
- 書き込み可能なDVDドライブ・ライティングソフト・DVD(CD)メディア
- DVD(CD)に焼き付けたWindowsPE3.0(作り方は「WindowsPE3.0のメディア作成手順」を参照)
- 実際にWindowsPE3.0を起動するPC
- ソフトウェア等を入れる為のUSBメモリ
まずはWindowsPEのメディアをPCにセットし、光学ドライブ優先でPCを起動します。起動デバイスの選択方法はPCの機種によって異なりますので、説明は割愛致します(電源投入直後に指定のファンクションキーを押すのが一般的です)。光学メディア起動が選択された際「Press any key to boot from CD or DVD..」と表示されている間に、何かキーを押すのをお忘れなく。
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Step.1:「DISKPART」コマンドを使う |
まずは、WindowsPE3.0に標準で搭載されており、利用シーンが多いと思われる「DISKPART」コマンドを使ってみます。「DISKPART」とは、ディスクのパーティション操作やフォーマットを行うツールです。
それでは使用例として「新規に購入したHDDに、Windowsのインストールを前提としたパーティションを確保する」という操作をやってみます(図15参照)。
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入力コマンド |
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解説 |
diskpart |
「DISKPART」を起動します。 |
list disk |
接続されている物理ディスクの一覧を表示します(これから操作したいディスクの番号を確認します)。 |
select disk 2 |
(今回は)2番のディスクを選択します。 |
clean |
(2番ディスクの)既存パーティションを全て破棄します。 |
create partition primary size=32768 |
サイズが32768MB(32GB)のパーティションを1つ作成します。「size」を省略すると、ディスク全体を1パーティションとして作成されます。 |
list partition |
選択されているディスク上のパーティション一覧を表示します。 |
select partition 1 |
1番のパーティションを選択します。 |
active |
(1番パーティションを)アクティブにマークします。OS起動パーティションには必ずこの操作が必要になります。 |
format quick |
フォーマットします。オプションとして「fs=fat32」と付けるとFAT32でフォーマットされます(オプションなしの場合は容量により自動選択されます)。 |
assign letter=f: |
ドライブ文字(Fドライブ)を付与します。「letter」を省略すると空き文字が自動で割り振られます。 |
exit |
DISKPARTを終了します |
補足 |
- 「list ***」コマンドで表示されるリストのうち、既に選択されているものについては先頭に「*」印が付きます。図15の例では「list partition」入力時点でパーティション1が選択されている為、その後の「select partition 1」は必要ないという事になります。
- 「active」と「format」は逆でも差し支えありません。
- Windows7をインストールする為に事前にパーティションを確保しておく場合では、実際のWindows7インストール途中でフォーマットやドライブ文字の付与が行われる為、DISKPART上でこれらを
行わなくても差し支えないでしょう。
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