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WindowsPE3.0のメディア作成手順

初めに
 最近、WindowsPE(Windows Preinstallation Environment:Windowsプレインストール環境)というOSがあるのを知りました。一言で言うと、「CD等から起動出来る、コマンドプロンプトしか使えないWindows」です(正確には違います)。
 ただこれが、色々調べていくうちに、結構便利である事が判ってきました。コマンドプロンプトしか使えませんが、Windowsではあるので、USB機器がプラグアンドプレイで認識されたり等、非常時のデータ救出などにも役立ちます。
 そこで今回は、筆者が現在使用しているWindows7を基に作成出来る「WindowsPE3.0」のメディア作成手順を紹介致します。
 
 
ご注意
  • このページの内容は、筆者が使用した事例の紹介に過ぎません。決して、作動を補償するものでも、メーカがサポートするものでもございません。
  • このページの内容をご利用された事によって損害が生じた場合でも、筆者は一切の責任を負いかねます。悪しからずご了承願います。ただ、皆様のお役に立てれば幸いです。
 
事前準備
 今回は、WindowsPEのメディア作成に特化した部分についてのみ説明し、ISOファイルの取り扱い等、他でも共通して行うような作業については割愛致します。

 今回用意したものは、以下の通りです。
  • Windows7がインストールされたPC(Windows7のエディションや32bit/64bitについては不問)
  • 書き込み可能なDVDドライブ・ライティングソフト・DVD(CD)メディア
  • ISOファイルをマウントするツール(なくても可)
  • インターネット接続環境(WindowsAIKのダウンロードに必要)
 WindowsPEは「WindowsAIK」というツールに含まれているのですが、このWindowsAIKがISOファイルで提供されている為、ISOをマウント出来るツールがあると、DVDメディアへの書き込みの手間が一部省けます。
 
Step.1:WindowsAIKをインストールする
 まずは、「Windows7用のWindows自動インストール キット(AIK)」というツールをMicrosoftからダウンロードします(ダウンロード元へのリンクは割愛致します)。「Windows7用のWindows自動インストール キット(AIK)」で検索すればすぐに出てくるでしょう。ファイル名は「KB3AIK_JA.iso」で、サイズは1.64GB程度あります。
 無事ダウンロード出来たら、ライディングソフトを使って、「KB3AIK_JA.iso」をDVDメディアに書き込みます。ISOファイルの中身が見たいのですから、「KB3AIK_JA.iso」を1つのファイルとして書き込んでもダメですよ。ISOをマウントするツール等を使ってもOKです。
 「KB3AIK_JA.iso」の中身が見えるようになったら、そのうちの「StartCD.exe(自動再生の対象となっているファイル)」を実行(図1参照)。
  • [Windows AIK セットアップ]をクリック(図2参照)
  • [次へ]をクリック(図3参照)
  • 「同意します」をチェック(図4参照)
  • [次へ]をクリック(図4参照)
  • [次へ]をクリック(図5参照)
  • [次へ]をクリック(図6参照)
  • しばらくお待ち下さい(図7参照)
  • [閉じる]をクリック(図8参照)
以上で、インストールは完了です。
 
[図1]
[図2]
[図3]
[図4]
[図5]
[図6]
[図7]
 
[図8]
[図9]
[図10]
[図11]
[図12]
[図13]
[図14]
 


































































Step.2:WindowsPEに必要なファイル群を揃える
 WindowsAIKのインストールが完了したら、これを使って、WindowsPEに必要なファイル群を揃えます。
  • [スタート]ボタンをクリック(図9参照)
  • [すべてのプログラム]をクリック(図9参照)
  • [Microsoft Windows AIK]をクリック(図9参照)
  • [Deployment ツールのコマンド プロンプト]を右クリック(図9参照)
  • [管理者として実行]をクリック(図9参照)
 コマンドプロンプト画面が起動します。ここからはコマンド入力となります。
  • 「copype.cmd x86 C:\WinPE」と入力し[Enter]キー(図10参照)
    ※:「x86」は32bitの場合で、64bitの場合は「amd64」となります。
    ※:「C:\WinPE」はフォルダが作れる場所を任意に指定、かつコマンド入力時点でフォルダが存在していてはいけません。
 コマンド入力すると、指定したフォルダ内にいくつかファイルが出来ますが、この中に「winpe.wim」というファイルがあります(図11参照)。これがWindowsPEの本体です。が、実はこの場所では使えません。利用者がこの本体をカスタマイズして使えるように別の場所に置かれているようなのですが、今回はカスタマイズは行わず、そのまま正しい場所に正しいファイル名としてコピーします。
  • 「copy C:\WinPE\winpe.wim C:\WinPE\ISO\sources\boot.wim」と入力し[Enter]キー(図12参照)
 つまり、今回出来たフォルダの中にある「ISO」フォルダの中の「sources」フォルダの中に、「boot.wim」というファイル名でコピー(図12参照)するのですが、Windowsエスクプローラ上でコピー・リネームしてもOK(なはず)です。
 これで必要なファイルが揃いました。
 
Step.3:揃ったファイル群を光学メディアに書き込む
 必要なファイル群が揃ったら、これをISOファイルに変換します。
  • 「oscdimg -n -bC:\WinPE\etfsboot.com C:\WinPE\ISO C:\WinPE\WinPE.iso」と入力 し[Enter]キー(図10参照)
 ブートセクタファイルとして「C:\WinPE\etfsboot.com」を指定し、「C:\WinPE\ISO」フォルダの中身を、「C:\WinPE\WinPE.iso」というファイルに変換する、という意味です。
 これで、今回出来たフォルダの中に、「WinPE.iso」というファイルが出来るので、これをDVDメディアに書き込みます(容量的にCDメディアでも 入ります)。繰り返しになりますが、1つのファイルとして書き込んでもダメですよ。
 
Step.4:Windows PEを起動する
 メディアが出来たら、早速WindowsPEを起動してみましょう。
 光学メディア優先でPCを起動します。 「Press any key to boot from CD or DVD..」と表示されている間に、何かキーを押すのをお忘れなく。
 コマンドプロンプト画面までいけば、無事起動です(図14参照)。
 お疲れ様でした。よろしければこちらもご参照下さい。
 









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