Last Update 2000年04月
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Aptiva J(2176-J3V)

筆者の友人が購入したパソコン(Aptiva J(2176-J3V))です。本人は中身のことは良く分からない様で、買ってそのまま使っていたそうです。それが突然モデムの調子が悪くなったという事で、一気に拡張の話が盛り上がりました。
相談を受けた時点で既に、Aptiva J(2176-J3V)は1世代前の機種になっていただけあって、拡張のしがいがありました。
その後友人は遠方に引っ越してしまい、現在のAptiva J(2176-J3V)の所在は不明です。

 

 

 

 注意

  • このページの内容は、筆者が使用した事例の紹介に過ぎません。決して、作動を補償するものでも、メーカがサポートするものでもございません。
  • このページの内容をご利用された事によって損害が生じた場合でも、筆者は一切の責任を負いかねます。悪しからずご了承願います。ただ、皆様のお役に立てれば幸いです。

変更内容一覧

項目 オリジナル 変更後
ブランド スペック ブランド スペック
ハード CPU ペンティアム 133MHz ペンティアム 166MHz
メインメモリ オリジナル 32MB
(8MB×2+8MB×2)
IO DATA ECC366
(ECC対応EDO RAM)
128MB
(32MB×2+32MB×2)
ハードディスク オリジナル 2.0GB 富士通MPE3084AE
(Ulutra ATA/66)
容量:8.4GB
回転速度:5400prm
シークタイム:9.5ms
バッファ:512KB
オリジナル 2.0GB
サウンドボード M Wave ISA接続 CREATIVE LABS.INC
IBACT-SBV16S
ISA接続
モデム 28.8kbps
ISA接続
メルコ FAX/MODEM
IGM-PCI56KH
56kbps
PCI接続
モニタ オリジナル 15inch ソニー 17inch
ソフト OS Windows95 ハードに添付 Windows95 Bバージョン
ディスプレイ
アダプタ
ハードに添付 DirectX1.0に対応 V1.15 DirectX2.0以降に対応
設定 画面の設定 VGA(640×480)
(8ビットカラー)
XGA(1024×768)
(16ビットカラー)

作業詳細(ハード) 作業詳細(ソフト、設定) 総評

作業詳細(ハード)

1.CPU
 多くのマザーボード(以下M/B)では、CPUのクロック周波数の変更にある程度対応出来る様、ジャンパーピンなどが設定されていると思いますが、この機種は一見したところでは、それがどれであるかが分かりませんでした。そこで調査したところ、外部周波数の設定と、内部周波数の設定(倍率で設定)のジャンパーピンらしきものがあるらしいという情報を入手しました。位置と設定は下記の通りらしいです。

外部周波数
位置J35(不確定情報)
設定3-460MHz
1-2、3-466MHz
内部周波数
位置JP10,JP11(右図の位置らしいです)
設定2-3、2-3×1.5
1-2、2-3×2.0
1-2、1-2×2.5
2-3、1-2×3.0

[内部周波数設定ジャンパ]

 オリジナルは133MHzですので、上表からすると、66×2.0=133という設定になっている様です。外部周波数は下げたくなかったので、これはこのままとし、内部周波数のみを上げてクロックアップする事にしました。上表からすると、66×3.0=200MHzまで対応出来ますが、200MHzを実際に挿しても正常に作動しない様な情報を入手(不確定情報)したので、166MHzにとどめる事にしました。いまどきペンティアムが新品で売られている訳もないので、ジャンク屋で中古品を入手交換しました。
 それと同時にジャンパの設定も変更したのですが、M/Bには上表にある様な「1」「2」「3」が見当たりませんでした。取り合えず間違えても100MHzになるだけなので、上図左側を「1」と仮定し、差し替えてみました。するとこれがビンゴ!BIOS上でも「166MHz」と表示し、クロック周波数を測定するソフトを使って実際の作動周波数が166MHzであることが確認出来ました。

2.メインメモリ
メモリはライザーボードに隠れており、ライザーを外さなければメモリの交換が出来ませんでした。つまり、その前に拡張ボード(M Wave)を外さなければならないという事です。正直、メモリの交換はもっと簡単に出来て欲しいところです。
右図はライザーボードを外したところです。
相性に関しては特に問題もなく、差し替えるだけで認識しました。起動時のメモリーチェックがやたら長くなったのが、嬉しいやら悲しいやら・・・。

3.ハードディスク(以下HDD)
いわゆる「8Gの壁」は越えられないだろうと判断し、容量が8.4Gのものを選定しました。既に8.4G以下のHDDは店頭には品揃えも少なく、殆ど選ぶ余地は無かったのですが、コスト重視で選びました。たまたま選んだHDDがUltra ATA/66対応でしたが、M/Bがそれに対応していることもないと思い、あまりお金もかけたくなかったのでUltra ATAボードも購入せず、そのままIDEに繋ぐことにしました。
オリジナルのHDDも捨てるのがもったいないので、増設のHDDを「プライマリ=マスター」、オリジナルのHDDを「プライマリ=スレーブ」にすることにしました。本体を開けてみると、「プライマリ=スレーブ」用のケーブルが余らせる形で付いており、電源ケーブルも2つ程余らせてあったので、HDD本体を購入するのみで、増設が可能でした。ちなみに「セカンダリ=マスター」はオリジナルのCD-ROMへ接続、「セカンダリ=スレーブ」はケーブルがありませんでした。
オリジナルHDDにはジャンパの設定が明記されていたので、それに従い「スレーブ」へ変更、取り付け位置はそのままとしました。増設のHDDはリテール品だったこともあり、マニュアルが付いていたので、それに従い「マスター」へ設定、取り付けは5inchベイの下へ余っていた3.5inchベイへ取り付けました(右図参照)。
増設HDDにはネジが5つついていたので、1つ余らせておこうかと思いましたが、ベイ側にも5箇所穴があいていたので、全て締め付けました。左右非対称の締め付けになったので、緩めに固定することにしました。

4.サウンドボード
オリジナルのモデム一体型サウンドボード「M Wave」のモデム部が壊れてしまったため、M Waveを取り外し、新しいモデムを付けました。とここで、これでは音が出ないという事に気づきました。
新しいサウンドボードを買っても良かったのですが、音にはあまりこだわっていなかったし、お金もかけたくなかったので、ジャンク屋で使えそうなサウンドボードを拾って来ました。メーカも型式も分からず、チップの1つに上記表の記載があったので、メーカを特定出来ました。
パッケージで売られていて、ドライバーとマニュアルが付いていれば誰でも出来る訳で、ここからが腕の見せところです。OSのインストール後に、手動で新しいハードとして認識させました。幸運なことにWindows標準のドライバにこのメーカのものが幾つか含まれており、まずはそれを試しました。
これがビンゴ!いともあっさり作動しました。取り合えず試してみるもんですね。

5.モデム
この機種の場合は、PCIスロット(2)よりもISAスロット(6)の方が多いのですが(1ヶ所は共用)、将来別のパソコンに転用出来るようにと、PCI接続のモデムを購入しました。これはリテール品をお店で買って来たので、ドライバー有り、マニュアル有りで、特に問題はありませんでした。

6.モニター
オリジナルのモニタは15inchと、現在のトレンドからすると少し小さいので、17inchのものをジャンクから拾ってきました。これは繋ぎ替えただけです。


[本体内部]


[増設HDD]


[新サウンドボード(上)とM Wave(下)]


[新モデム]


作業詳細(ハード) 作業詳細(ソフト、設定) 総評


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